【入門】JSON-LD 構造化データ|AI と検索に効く最小実装ガイド

この記事でわかること

  • JSON-LD の基本概念と、AI 検索における役割
  • まず実装すべき 3 つのスキーマ(Article・FAQ・Product)
  • コピペで使える実装テンプレートと設置手順

JSON-LD とは

JSON-LD は、Web ページの内容を機械が読める形で記述する構造化データの形式です。
Google が推奨するフォーマットで、HTML の <script> タグ内に JSON 形式でページの情報を記述します。

たとえば「この記事の著者は誰か」「公開日はいつか」「どのような内容か」といった情報を、検索エンジンや AI が正確に理解できる形で伝えます。

なぜ AI 検索で JSON-LD が重要なのか

AI 検索エンジン(ChatGPT、Perplexity、Google AI Overviews など)は、Web ページから情報を抽出し、回答を生成します。
このとき、構造化データが整備されたページは、AI にとって「読みやすく、引用しやすい」情報源になります。

JSON-LD が AI 検索に効く理由は 3 つあります。

  • 情報の意味が明確になる:「この数字は価格なのか、評価なのか」を AI が迷わず判断できる
  • 信頼性の根拠が伝わる:著者情報、組織情報、公開日などが機械的に検証しやすくなる
  • 引用精度が上がる:AI が回答を生成するとき、正確な情報を抽出しやすくなる

構造化データを整備したページは、AI による引用率が高まる傾向があります。
これは、AI が「どの情報を信頼して引用すべきか」を判断するとき、構造化データが有力な手がかりになるためです。

まず実装すべき 3 つのスキーマ

構造化データには多くの種類がありますが、最初に取り組むべきは以下の 3 つです。
どれもビジネスサイトで一般的に使われ、Google と AI 検索の両方で効果が期待できます。

Article(記事・ブログ)

ブログ記事やニュース記事に使用します。
記事の著者、公開日、見出し、画像などを明示することで、AI が「この記事はいつ、誰が書いたか」を正確に把握できます。

{

"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "記事のタイトルをここに記入",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "著者名"
},
"publisher": {
"@type": "Organization",
"name": "会社名",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://example.com/logo.png"
}
},
"datePublished": "2026-02-01",
"dateModified": "2026-02-01",
"image": "https://example.com/article-image.jpg",
"description": "記事の概要を 120 文字程度で記入"
}

ポイント:

  • headline は記事タイトルと一致させる
  • datePublisheddateModified は ISO 8601 形式で記載する
  • authorpublisher を明記することで、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を機械的に伝えられる

FAQ(よくある質問)

FAQ ページや、記事内の Q&A セクションに使用します。
「質問とその回答」という構造を明示することで、AI が回答を生成するときの素材として引用されやすくなります。

{

"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "質問文をここに記入",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "回答文をここに記入"
}
},
{
"@type": "Question",
"name": "2 つ目の質問文",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "2 つ目の回答文"
}
}
]
}

ポイント:

  • 1 ページにつき 1 つの FAQPage を設置する
  • 質問と回答は、ページ本文と一致させる(不一致は Google にペナルティを受ける可能性がある)
  • AI は「〇〇とは?」「〇〇の方法は?」といった質問形式のクエリに対して、FAQ の回答を引用しやすい

Product(商品情報)

EC サイトや製品紹介ページに使用します。
商品名、価格、在庫状況、レビュー評価などを明示することで、AI ショッピング機能での表示にも対応できます。

{

"@context": "https://schema.org",
"@type": "Product",
"name": "商品名",
"description": "商品の説明文",
"image": "https://example.com/product.jpg",
"brand": {
"@type": "Brand",
"name": "ブランド名"
},
"offers": {
"@type": "Offer",
"price": "9800",
"priceCurrency": "JPY",
"availability": "https://schema.org/InStock",
"url": "https://example.com/product"
},
"aggregateRating": {
"@type": "AggregateRating",
"ratingValue": "4.5",
"reviewCount": "120"
}
}

ポイント:

  • offers には価格、通貨、在庫状況を正確に記載する
  • aggregateRating はレビューがある場合のみ記載する(虚偽の評価は Google ガイドライン違反)
  • ChatGPT Shopping など AI ショッピング機能では、Product スキーマが商品露出の判断材料になる

実装の手順

JSON-LD の実装は 4 つのステップで完了します。

ステップ 1:対象ページを決める

まず、どのページに構造化データを追加するかを決めます。
優先順位の目安は以下のとおりです。

  • 高:商品ページ、サービス紹介ページ、主要なブログ記事
  • 中:FAQ ページ、会社概要、採用ページ
  • 低:お知らせ、キャンペーンページ

ステップ 2:JSON-LD を作成する

上記のテンプレートをもとに、ページの内容に合わせて JSON-LD を作成します。
作成したら、Google のリッチリザルトテストで検証します。

https://search.google.com/test/rich-results

エラーがないことを確認してから、次のステップに進みます。

ステップ 3:HTML に設置する

作成した JSON-LD を <script> タグで囲み、HTML の <head> 内または <body> の末尾に設置します。

<script type="application/ld+json">

{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
...
}
</script>

WordPress や Shopify などの CMS を使用している場合は、プラグイン経由で設置する方法もあります。

ステップ 4:動作確認する

設置後、再度リッチリザルトテストで確認します。
また、Google Search Console の「拡張」メニューから、構造化データの認識状況を確認できます。

よくある質問

JSON-LD と他の構造化データ形式(Microdata、RDFa)の違いは?

JSON-LD は HTML から分離して記述できるため、実装と保守が容易です。
Google は JSON-LD を推奨しており、新しい機能も JSON-LD から対応することが多いです。
特別な理由がなければ、JSON-LD を選ぶことをおすすめします。

1 ページに複数の JSON-LD を設置してよい?

設置できます。
たとえば、商品ページに Product スキーマと FAQ スキーマを両方設置することは問題ありません。
ただし、同じ種類のスキーマを重複して設置することは避けてください。

JSON-LD を設置すれば、すぐに AI 検索で引用される?

JSON-LD は引用される条件の 1 つであり、設置だけで引用が保証されるわけではありません。
コンテンツの質、サイトの信頼性、クエリとの関連性など、複数の要素が総合的に評価されます。
ただし、構造化データを整備することで、AI がページを正しく理解し、引用候補として認識する可能性は高まります。

小規模サイトでも効果はある?

あります。
むしろ、大規模サイトよりも構造化データの整備が行き届きやすく、差別化要因になりやすいです。
まずは主要な 10〜20 ページから始めて、効果を検証しながら拡大することをおすすめします。

まとめ

JSON-LD は、AI と検索エンジンの両方に「ページの内容を正確に伝える」ための技術です。

まずは Article・FAQ・Product の 3 つのスキーマから始めることで、実装の負担を抑えながら効果を検証できます。

構造化データは、AI 検索時代において「引用される側」になるための基盤です。
今日から 1 ページずつでも、取り組みを始めてみてください。

カテゴリー: 05 施策

作成者: Nonoka Takeda